冬の野営
雪が積もれば外に出たくなる。
子供の頃からそれは変わらない。
理由は楽しいからである。
雪が積もった。
仕事を終えてMさんと近くの河原へ。(Mさんはさっきまで私の店で酒を飲んでいた)
月明かりの雪原を踏みしめる。
テントをはり、湯を沸かし、ウイスキーのたっぷり入った紅茶を飲む。
寝転がって星を見上げれば言葉はいらない。
ただそうしているだけだ。
「明日の青空が楽しみですね」
そう言って、それぞれのテントに入った。
冬の野営は寒さで目覚めることが多いが、今日は外の眩しさで朝に気がついた。