今日は天気がいい。
そして久しぶりの休みだ。
そうなればやることは決まっている。
青空と白い峠のあいだを通り抜け、魚達のもとに向かった。
止水の管理釣り場は初めてだ。
教科書どおりにマラブーを結び、ぎこちなくキャストする。
見よう見まねで竿先を水中に沈め、リトリーブをする。
ラインを引き寄せ、キャストを繰り返す。
あー、これだ、これだ、これなのだ。
久しぶりのそれはまさにそれなのだ。
ロッドに伝わるラインの重みを確かめながらキャストのタイミングをはかる。
意味なくロングキャストしてみる。
思いきりダブルフォールしてみる。
そののち、ニジマス君達はちょっとだけ顔をだしてくれた。
夕暮れとともに冷え込みがましてきたものの、気持ちはすっかりあたたまった。
釣りはやはりいいものだ。