静かな朝
時間はわからない。
眠気の残る意識のなかでその静けについて考える。
いつもより早く目が覚めたのだろうか。それにしても静かだ。
カーテン越しの光はいつもより少し明るい気がする。
寒さを感じて、冬の日の朝であることに気がつく。
「雪が積もった!」
静けさの理由も、光の理由も、もう知っている。
両手でカーテンを思い切り開けると、真っ白な雪が積もっている。
窓を開け、雪を前に白い息を吐く。
寒さは感じない。
空からはまだ雪が降っている。
子供の頃から雪が大好きだった。
表紙の写真
「雪の中を歩くのはとても楽しい。2007年1月 馬見ヶ崎川近くにて」
カメラ Nikon D200
レンズ Nikkor 50mm/ f1,4